*これは私の勝手な妄想です。注意して読んで頂けると幸いです。
上の息子は発達が少し遅れています。まだ診断は出ていませんが、もしかしたら何かの病気なのかなと思うこともあります。それでも毎日彼なりに一生懸命生きています。今日は発達障害のある子について、少し妄想を膨らませていこうと思います。
息子は宇宙人
地球に産まれることにしたよ
ぼくは宇宙からやってきた。産まれる前に、神様が宇宙出身の子たちにこう聞いたんだ。
「この中の誰かに、地球にお勉強に行ってもらいたいのだけど、誰か行きたいって子はいるかな?」
宇宙の子は、たーくさんいたよ。でも、誰も行きたいって言わなかった。だって、他の星に産まれるなんてわからないことだらけで、不安だし怖いし、どうしたらいいか分からないんだもん。
神様は「他の星に行くってすごいことなんだよ。たくさんの子は行けないし、とっても特別なんだ。楽しいことだって、いーっぱいあるんだよ。誰か行きたい子はいないかな?」と続けて、うーん、と少し困った顔をした。
だから僕は、そろーっと手をあげた。
だって、だってね、神様が困っていたし、他の子たちはみんな「えー」って顔をしていたから。
こうして僕が地球にお勉強に行くことになったんだ。
宇宙から来る子の割合
僕みたいに、地球とは全く違った宇宙から来る子は、約1000人に5人くらいで、男の子が選ばれる事が多いみたいだよ。地球と似たような宇宙から来る子も合わせると、クラスでは約30人に2人いるみたいだよ。
今は10人に1人が、地球とは違う似た宇宙から来ているっていう人もいるんだ。
昔はもっとずっと少なかったけど、近年で、宇宙からたくさんの子たちが地球にお勉強に行くようになったんだって。
僕も数少ないうちのひとりとして、この地球という星に産まれ落ちたんだ。
僕に何か言ってるの?
約3年前、僕はある夫婦の元に産まれた。
地球での名前をもらって、ご飯を食べさせてもらって、服を着せてもらって、お風呂に入って、おもちゃで遊んだりお散歩したり、公園に行ったり旅行にも行った。こうして僕は少しづつ成長していった。
地球はね、僕の過ごした宇宙とは本当に全く違って、面白いおもちゃがたくさんあるし、変なものもたくさんあって、つい夢中になっちゃう!神様の言った通りだ。
僕が過ごしてきた今までとは全く違う。
楽しいこといっぱいある、毎日新しいことに出会って、わくわくする。
でも・・・
でもね、困っちゃったな・・・。
僕、ママが言ってることがよく分からない。ううん、気がつくとママが怒ってて、なんで怒ってるのか全く分からないんだ。
僕、さっきまで目の前のおもちゃでずっと遊んでた。そしたらなんだか大きな声がして、少しそっちを見てみたらママがとても怖い顔で怒って、僕に何か言ってる。
僕に?何か?言ってる?
こないだも「目が合わない」ってすごく不安そうな顔で何度も何度も言っていたママ。目が合わないってどーいう意味かな?僕のことを言っているの?
まわりが見えないんだ
僕、目に入ったものしか見えてないんだ。支援センターのおもちゃで遊んでたら、他の子に取られちゃった。でもいーんだ。そんなことより、ほら、こっちの滑り台が楽しそう。滑り台をすべったら絵本が見えた。絵本コーナーに一直線。
ママがよく会う子とお話してる。「○○ちゃんこんにちは。ほら、こんにちはって言ってるよ。挨拶して」と僕に言ってるみたいだけど、僕はそんなことよりお気に入りの絵本を読むことに夢中。
お友達?なんだろうそれ。よく分からないや。それより次は車のおもちゃであーそぼっと。
手遊び歌の時間。まわりの子たちはみんな真似して遊んでる。楽しいリズムがかかれば、体をリズムに合わせて動かしたりしてる。でも僕は・・・
もしかしたら、楽しいリズムも息子の耳には届いていないのかもしれない・・・
いろんなことがよく分からない
宇宙から来た僕たちは、地球で生きていくことが、とても難しく感じることも多い。
地球人の子はね、すぐに大人の真似をするよ。 話しかけてくれる人の方を向いて、しっかり目を見つめる。 欲しいもの、やりたいことがあれば、指さしで教える事ができる。 おもちゃに夢中になっていても、ママが呼べば気がつく事もできる。どうして怒られたかも分かる。
でもね、宇宙からやってきた子にはそれができない。とてもとても難しいんだ。
耳に、目に、うまく入ってこないんだ。僕に言ってるの?なんでそうなったの?僕の知らない世界で、勝手に話が進んでる。
地球ってなんだか難しい。僕たち宇宙人が地球を理解するのには、たくさんの努力が必要なのかもしれない。
地球人3年目の息子
少しづつ地球人へ
息子はもしかしたら、自閉症かもしれないなぁ。そんなふうに感じることも多々ありながら、息子と向き合いながら毎日を過ごしています。
そんな地球人3年目の息子も、2歳を過ぎたころから、だんだん目が合うようになり、徐々に指さしで教えてくれるようになったり、テレビで流れる振り付きの歌に合わせて真似して踊ったり。そんな姿を見せてくれるようになりました。
ずっと喃語しか話さなかった息子ですが、3歳をむかえる頃に、少しづつですが「あ、い、う、え、お」や数字、先日「かんかんくん」と「おわり」「つーわ」など単語を発してくれました。 こちらの言っている事に振り向き、理解しているのかなと思えることも増えてきました。
今まで私の言葉があまり届いていなかったのかな。そう思うと、理不尽に怒ってしまったことを申し訳なく思います。
発達障害の子はみんな宇宙人
発達障害を持って産まれてきた子は、みんな勇気ある宇宙の子。
選ばれた子。
特別なことを学びにやってきた子。
全く違った知らない世界に、たったひとりで飛び込んできた。他の大勢の子が行きたがらない道を選んで、身ひとつでこの地にやってきた、勇敢な修行者。
誰だって知らない世界に行くのはとても怖いもの。不安なもの。理解できないことが多くて、戸惑うもの。
それでも彼らなりに、一生懸命地球人になろうと頑張っているのです。
コメント