NOSTALGIC TRAIN ~旅の終わりに二つのゆらめき~☆ゲームの感想※ネタバレあり☆ノベル&ウォーキングシュミレーターゲーム♡Switch

ゲーム

いやぁ~、おもしろかったなぁこのゲーム(●︎´▽︎`●︎)

圧倒的なグラフィックに「やりたい!」という衝動を抑えられず、初めてダウンロードしたゲーム。Switchではパッケージ版は出ていないので、Switchでやろうとすると、どうしてもダウンロード購入が必要なゲームです。

こちらのゲーム、賛否あるようですが、半分はノベルゲームなので、ゲームを楽しむぞ!と思ってプレイすると確かに物足りなさを感じるかもしれません。しかし私はストーリーが気になり、一気に進めてしまいました。ストーリークリアに2時間て書いてる人が結構いたけど、私は読むのが遅いしじっくり内容を考えながら、どことどこが繋がるかとか考えながら読むので、結構クリアまでに時間がかかりました。

しかしサスペンス風の物語の展開に、どんどん引き込まれていき、頭が悪いながらも(笑)私なりに繋がった結果を報告していきたいと思います(っ´ω`c)

以下ストーリー等、完全ネタバレです。未プレイの方はご注意くださいね☆

ゲームの仕様

一人称視点で始まり、最初から最後まで人物は登場しません。

わたくし、一人称視点のゲームをやった事がなくて、最初画面酔いをしてしまったのですが、ほどなくしてなんとか慣れました。

一人称視点で主人公(プレイヤー)を自由に動かし、町を散策できるシミュレーション?的な要素と、ストーリーモードでは、ノベルゲームが主で、ストーリーを進めるにあたり町を右往左往して、白い霧を巡って小説みたいに文をひたすら読んでストーリーを進めていきます。

なんか一人称視点のゲームって、私の中では、昔兄がセガサターンか何かでやっていた「エネミーゼロ」っていうホラーゲーム(いや、ホラーじゃないのかもしれないが)の印象が強くて、怖かったイメージがありました(^^;) 人物が誰も出てこないってだけで、もうホラーだもんね(汗)

でも、オバケとかが出てこないって事で(そっち系のホラーゲームは無理です(T^T))最後までプレイすることができました。楽しかったです( ^ᵕ^)

町の散策(フリーモード)

各スポット

グラフィックが本当に魅力のこのゲーム。ただ散策してみたいなぁという理由だけで購入してみたのですが、すごく良かったです( *´꒳`*)

「フリーモード」では自由に町を散策できます。(ストーリーモードでもできますが) 舞台は古い昔の小さな町「夏霧」というところ。

始まりは駅のホーム。

駅構内はこんな感じ。わぁ~、わくわくする~♪( ^ᵕ^)

トイレ!入れないの残念(笑)

待合室。

駅員さんの部屋もあって、無人駅じゃなくてなんか良かった。

時計は…10時10分で止まってる。なるほど。

時刻表とか気になっちゃう(笑) ほうほう。

隣の駅は…「澤田」と「梅谷」。いろいろと細かいo(。>ω<。)o 素敵~♪

外に出ると昔懐かしい、自動販売機とか赤いポスト発見(☆∀☆) フリーモードではこの青い玉の光に触れると、解説が読めます。

駅の横に祠が。でもこの祠、ストーリーで出番無かったですね。

電車はちょくちょく発車する。

中もこれまた良い感じ( *´꒳`* )

切り替えると、電車から走行中の外の景色も見られます。

トンネル入りまーす。

うわっ、暗いっ!怖いっ!一瞬にしてホラーゲーな感じに(笑)

こんな感じで町一周できます♫

駅前商店街

駅前にはちょっとした(?)商店街。

喫茶店「ミスト」。広告には民宿もやってるみたいに書いてあったけど、ほんとに?! 思わず民宿の部屋スペースどこか探してしまった(笑)

雑貨屋さん「剛田雑貨店」。と、本屋さん「彩雲古書店」。

他のお店は中に入れないんだけど、本屋さんにだけは唯一入れるんだよね。

中はこんな感じ。おぉ~、古本感良い~!

駄菓子屋さん「鈴蘭駄菓子屋」。

アイスクリームは…、空の容器だけ入ってる??

そして交番「夏霧駅前交番」。

その他

町はぐるっと一周、小さな町だけど、グラフィックが素敵すぎて、無駄にぐるぐる散策してしまう(´∀`)

こちらは港。夏霧の町は、晴れ間と霧が出るのが交互にやってくるので、薄暗い時間帯も多いのです。

海…浜辺。

ストーリー進行中「海へ向かおう」的な時に、懸命に港に向かってて「あれ?」「あれ?」ってなってました( ̄▽ ̄;) 地図欲しいって思ったけど、小さな町に地図ほしいとか思ってるのは私だけ…!?

お寺。

田んぼとか民家。田舎風景ほんとすてき~♡

滝。

水のしぶきとかがまた綺麗なんですわ~。

夏霧小学校。

うわ~。中入りたかったぁ~。

遊具の錆びつき具合とかほんと♪

校舎裏の傾斜の山に登ってみました(笑) どこまで登れるか!こーいう無駄な検証ほんと好き。ある程度の高さまでいったら落っこちました。主人公よ!大丈夫かッ(笑)

夏霧神社。

池。沼?意外とシュールなスポット(笑)

そして、古墳!? どこにあるか分からなくて、やっと看板見つけたら、ここっぽいんだけど、どこよ!? いや、古墳て埋められてる物だっけ?(笑)

小さいけど可愛い書体で説明の看板が。うん、古墳で間違いないな。

夏霧町と繋がる外の道には出られない模様。

各所にバケツがあるんだけど、気になって覗いてみた(´∀`) 中は…半分抜けてる感じになってました。

高台からの眺め

山道からの眺め

お寺から滝に続く山道を登っていくと

上から町が見渡せます。

神社からの眺め

神社の見晴台からはこんな景色が見られます。

看板

さて、町のあちこちに設置されてる貼り紙とか看板巡りでもしてきましょうか。

やっぱり民宿もやってるっぽいな。泊まってみたかったなぁ。

夏霧町って、冬はどんな感じなんでしょう?ふと気になりました。

灯篭流し。ストーリーで出てきましたね。

このデパートは!正樹くんの姉さんの。ここから車(バス)で30分ほどか。なかなか遠いな。…なるほど。(´・ω・`)

広告主募集中(笑) 上の鉄骨に乗りたかったけど、乗れませんでした(^^;)

生命共済とかこの時代にもあったんですね!

ふぅ。これだけでも、散策のし甲斐があって、おもしろいですな~♪

ストーリー

さて、いよいよストーリーに入っていきたいと思います。個人的な見解と解釈によるネタバレとなってますので、間違いもあるかもしれませんが、お許しくださいませ(*^^*)

ストーリーの構成は、七章まであり、ミステリーサスペンス小説のように、伏線を読んでいき最後に回収するといった流れになっているので、この時点で、ミステリーサスペンス系は読まないし、苦手という人は合わないゲームとなってしまうかと思います。私は、旦那さんの影響で東野圭吾さんの小説や物語が結構好きで、サスペンス映画なんかも好きなので楽しめたのですが、最初はもちろん伏線の散りばめになっているので謎な部分が多く、結論を急ぐ人にはクリアは苦しいでしょう。

ストーリー進行中、どこへ行けば良いのか分からない時は、Xボタンでヒントを見ることが出来ます。

ということで、以下ストーリーのがっつりネタバレとなります。(*^^*)

これは、ある1人の人物(有里達)を助ける為に、主人公の女の子(玲子)が神隠しに合い、過去に少しだけ干渉して、パラレルワールドを変えて彼を助け続ける代わりに、自分は全ての人から忘れられ、消えてしまう。そんなお話でした。

第一章 溺れた少年

主な登場人物名

☆子供の有里達

(※有里達というのは、複数人を指しているのではなく、人の名前です。)

☆子供の正樹

メインとなる場所

☆学校の園庭から見える川

キー

☆空気の半分抜けた浮き輪

ストーリー(助ける前)

プレイヤーは夏霧という全く知らない駅で目を覚ます。自分が一体誰なのか、ここはどこなのかも分からず、あたりを見渡すも人ひとり見つからない。

そんな中本屋で「かつて誰もいない町に迷い込んだ人が、白い霧を辿って元の世界へ戻った」というような情報を手に入れる。 神隠し!?もしかしたら私は神隠しに合ってしまったのかもしれない!? そんな不安を胸に、プレイヤーは白い霧を目当てに夏霧町を散策するのだった。

校庭へ行き白い霧に触れると、ふと視界が揺らぐ。これは?

1人の少年、有里達が川の方を向いて立っている。川を見ると正樹少年が溺れて流されていた。それを見た有里達少年が、迷いながらも川辺に落ちていた空気の半分抜けた浮き輪を持って、助けに飛び込む。

しかし、濁流に飲み込まれ、有里達少年も流されてしまい、そんな中駆けつけた大人たちに正樹少年は助けられる。しかし有里達少年が流されていく事に誰も気付いていない。

結局遅くになってから、亡くなった有里達少年が発見される。

「こんなのってない!!」主人公の女の子(以下、玲子)はなんとか変えたくて、もどかしい気持ちでいると、呼ぶように電車がプップーと玲子を誘う。川辺に落ちている空気の半分抜けた浮き輪を持って、玲子は電車に乗るのだった。

ストーリー(助けた後)

電車に乗ってぐるりと一周まわって元の夏霧町へ戻ると、パラレルが変わっていた。

正樹少年が溺れて流されている。

しかし、空気の半分抜けた浮き輪を見つけることが出来なかった有里達少年は、自分では助けることが出来ないと踏んで、川へ入るのをやめた。

有里達少年は、助かった。

その後正樹少年も駆けつけた大人により助かり、玲子は胸をなで下ろした。

でも…

「あそこで見ていただろう?」「なぜ大人を呼ばなかった?」と、大人たちに怒鳴られる有里達少年を見て、「悔しい!別の世界では助けようと川に飛び込み、誰にも見つからずに死んでしまうのに!」と憤りを感じる玲子だった。

感想

この章では、少年が有里達くんということや、プレイヤーが玲子という名の女の子ということはまだ判明しません。このストーリーが、今後どう関わっていくのかな?という始まりなので、第一章にしてあっさりと読みやすい内容量なのが良かったかなと思います。

子供を持つ身として、少年有里達くんのことを想うと、苦しくなりましたね。でも、ある。よくある、こーいうこと。理不尽に怒られたり、勘違いを決め付けられたり。結局有里達くんの心は傷つくことになってしまったけど、命が助かって良かった。私も玲子と同じ気持ちを抱きました。

第二章 父と娘

主な登場人物

☆老人の有里達

☆有里達の娘(友紀子)

メインとなる場所

☆有里達の家

☆駅

キー

☆海外行きの航空券

ストーリー(助ける前)

また白い霧を発見。触れてみるとまた新しい時空へと飛ぶ玲子の意識。

玲子は航空券のちぎれた部分を川の麓で拾う。どうやら老人の有里達が破って捨てたものらしい。

有里達のひとり娘友紀子は、絵で賞を取ったことをキッカケに、高校卒業と同時に海外に留学するつもりだ。しかし父の有里達はそれを許さない。

親子の中には大きな確執があり、妻を出産時に亡くした有里達は、心を閉ざしてしまい、娘にもキツくあたっていた。娘は早く自由になりたい、こんな所にいたくない、そう思いながら絵を描くことで気を紛らわせてきた。そんな中亡き母を描いた絵が受賞。留学の話が舞い込んだ。

父と娘が激しい喧嘩をし、友紀子は家を飛び出した際に、海外行きの航空券を家の片隅に落としてしまう。

それを有里達に発見され、破られ川に捨てられてしまい、無くした事に気づいた時にはもう遅かった。海で途方に暮れる友紀子だが、電車が出発してしまうのを見て慌てて電車に近寄って、轢かれてしまうのだった。

「もし、この航空券が破られずに友紀子さんの手に戻れば!」そう願い、航空券を握り締めたまま再び玲子は電車に乗る。

ストーリー(助けた後)

玲子が戻ると、駅で航空券を探す友紀子の姿が。そっと駅のベンチに航空券を置く。

友紀子はそれを見つけ、無事に電車に乗って留学することが出来た。

でも…

老人の有里達は「全て失ってしまった」と絶望を感じているのだった。

感想

酷い老人じゃん!と思ったら、年老いた有里達でしたね。ああ、こんなんなっちゃったのかぁ。 第二章でも、この酷い父親が有里達とはまだ全然分かりません。一章との繋がりも全く感じられず、サスペンスの伏線要素が垣間見れます。

第三章 都会から来た先生

主な登場人物

☆中年の有里達

☆新任女教師(秋野先生)

☆寺島くん

メインとなる場所

☆池

キー

☆紙切れの入った瓶

ストーリー(助ける前)

港で紙の入った瓶を拾う玲子。紙には「私は私の恐ろしい疑いを封じてここに流します」と書かれていた。

親に捨てられ親戚の家があるこの夏霧町にやってきたが、夏霧の子供たちにいじめられている、都会から来た男の子寺島くん。また、都会から来た新任の女性教師の秋野先生。

そんな中、犬が倒れて病院送りになる事件が相次いで発生。秋野先生は、園庭で白い粉が入った瓶が落ちているのを発見する。毒?これを犬が舐めたのかも?そしてその瓶と同じものを持って歩いていた寺島くんのことを思い出します。

寺島くんに瓶のことを聞こうとすると、秋野先生の秘密を知ってる。バラされたくなければ聞かないで。というようなことを言われ、秋野先生は顔面蒼白。そうして身動きが取れずに、先程の紙切れを入れ、瓶を流してしまう。

今度は次々に小学校の子供たちが犠牲になってしまった。

いたたまれなくなった秋野先生は、神社にいた寺島くんを、またもや問いただす。しかし中年のスイカ農家をやっている有里達に「確かな証拠も無いのに疑って責めるのはやめろ」「先生にもそういう経験はないですか?」と言われ、先生は自分の秘密のことで気が動転し、神社の階段から落っこちてしまうのだった。

玲子はパラレルを変えたくて、また電車に乗る。

ストーリー(助けた後)

戻ってくると、最初に寺島くんに瓶のことを聞こうとしたところへ。玲子は自分が港で拾った瓶を重ねる。

すると、秋野先生は勇気を出して校長先生に相談。 校長先生が、落ちていた白い粉の入ったホウ酸の瓶を、砂糖と間違えて給湯室のお茶の近くに置いていたのだった。これで小学校の子供たちが被害に遭うことは無くなった。しかし、居場所を無くすと焦った寺島くんに、先生の秘密をバラされてしまう。

港で途方に暮れる秋野先生に、農家の中年有里達が話しかける。先生の秘密は、都会で浮気性の許嫁がいたが、好きになれず、幼なじみとの子を身篭った。しかし幼なじみは既婚者であったこと、許嫁がその事で病んでしまったことなどで、厳格な親共々都会に居場所が無くなってしまい、この夏霧で新たに正しく生きて行こうと決めてやってきたこと、であった。

最初の悪ガキの犬(寺島くんは何度もこの犬に噛まれている経験あり)にホウ酸を与えたのは寺島くんだった。農家の有里達が農業を教えていて、寺島くんにも防虫用にホウ酸を渡したことがあったのだ。しかし有里達が叱った事で反省し、学校にホウ酸の入った瓶が落ちていたのは、ちょうどそこで有里達と寺島くんがスイカを食べていた時に、寺島くんのお母さんとお母さんの再婚相手が会いに来て、ホウ酸の入った瓶をほったらかしにして行ってしまったからだった。

寺島くんは、お母さんとその再婚相手に引き取られて行った。 「もう一度ここで頑張ってみる」秋野先生と中年有里達は仲良くなっていくのであった。

感想

寺島くん、良かったね。捨てるようなお母さんの元に戻るのは不安だけど、再婚相手の人が良い人ならきっとこの先は幸せに暮らしているかな。

この後秋野先生と結婚して、友紀子ちゃんが産まれるのですね。友紀子ちゃんを産む時に秋野先生は死んじゃうんだけど。でも支えてくれる人が見つかって、ひとまず良かった。友紀子ちゃんのことも大事にできていたらもっと変わった人生が待っていたのに、と思うと玲子も悔しい気持ちだと思います。

しかし秋野先生、寺島くんの事をそんなに責めてるわけじゃないのに、秘密をばらす、とか、有里達も「責めるのはやめろ」とか、なんか違くない?って思いました。秋野先生はただ真相が知りたくて聞いただけなのに、こいつがやったのかも!って疑いの気持ちはあったにしろ、頭ごなしに叱るとか決めつけるとかしてないので、さっさと有里達が説明してやれば良かっただけの話じゃん!?て感じましたね。なんでわざわざ秋野先生に、嫌な気持ちをさせるようなやり方をしたんだろう?まぁ、ストーリー的にはね、一回秋野先生に神社の階段から落ちてもらわなきゃ進まないから、ってのは分かるんだけど、これじゃ秋野先生はただの被害者だわよ(笑)

第四章 男の帰郷

主な登場人物

☆青年の有里達

☆青年の正樹

☆正樹のお姉さん

☆正樹の文通相手(和子)

メインとなる場所

☆海

☆有里達の家

キー

☆玲子の存在(玲子のお墓)

ストーリー(助ける前)

玲子はお寺の前で緑の勾玉を拾う。

そしてまた意識が時空を超えて飛んでいく。

ボロ雑巾のような風貌の男が、ある日町にやってくる。彼は海辺に座り込み遠い目でどこかをぼんやり見つめている。村人により、戦争に行ったっきり帰ってこないので死んだと思われていた、青年の有里達だった。

希望も感情も何もかも無くした有里達。同じく戦争に行ったまま帰らない正樹の行方を気にする、正樹の姉と正樹の文通相手に問いただされ、有里達はゆっくりと正樹のことについて話始める。

正樹も有里達も、(正樹の)姉と(有里達の)兄の方が優秀で、いつも親から邪険に扱われていた。人を信じること、人を愛し愛されること、曇りなき美しい世界を2人は知らない。

そんな中2人は戦後に捕らえられ、極寒の地に長い間収容されていた。正樹は人を裏切り手のひらを返し、卑怯な事ばかりしていたが、最期は脱走に失敗して殺されてしまう。この時脱走計画を有里達も聞かされていて「故郷に帰る理由がないから」と断るも、「玲子の墓参りを一緒にしよう」と誘われ、誘いに乗りそうに…な…るが……。

ストーリー(助けた後)

玲子の持っている勾玉が光る。すると玲子の存在が、有里達の中から薄れて消えていき、「やはり帰る理由がないから」と脱走を断る。

脱走後見つかった正樹は殺されるが、有里達はその後解放され、この夏霧に戻ってくることとなったのだ。

でも…

この故郷の夏霧に帰ってきても、虚無感、人の心の汚さ醜さ、そして大切なものを失っていく、そんな全てどうでも良くなるような気持ちを持ち続けて、生きている有里達だった。

感想

戦争とか収容されてたとか、話が重くてこわい((((;゜Д゜))) この章では電車には乗らずに、脱走計画の時に有里達の意識が変わっていき、脱走しない方を選択して生き延びた、という流れでした。

この章で、やっと「有里達」という人物の名前が初登場です。

内容的には戦争云々より、俺(有里達)と正樹は、誰からも必要とされず、傷つけられ苦しい気持ちでこの世界を生きてきた。どこにいても何をしていても希望も夢もなにも無い。人間の醜い心や汚い気持ちにもううんざりだ、といった内面的な事を訴えるような章だったかなと感じました。

第五章 消滅

主な登場人物

☆高校(?)卒業後の有里達

☆高校(?)卒業後の正樹

☆本屋の娘(玲子)

メインとなる場所

☆店の裏

キー

☆勾玉

ストーリー(助ける前)

玲子の意識はまた時空を超える。

大切な用事で正樹を探している正樹の姉に頼まれ、有里達は山道にいる正樹を見つける。そこで「お前が玲子ちゃんがいなくなったから、探そうって言ったんだろ!?」と言われるが、有里達には覚えがない。玲子がいなくなったのか確かめる為に、2人は玲子の家の本屋へ向かう。

玲子はいた。「お父さん、有里達くんたちが来たよ。頼んでおいた古本を持ってきて」と玲子の父に頼む。ふっとパラレルが変わったのか、その直後の会話では、「若い娘でもいたら、店番を頼んだのに。俺は独り身で子供もいないから仕方がない」と話す本屋の店主がいた。その場には、店主、有里達、正樹の3人だけの姿しか無かった。

あれ…?私は?私はどこに?

そしてまた別の意識へ。

店の裏手で、卒業に買ってもらった(?)刀を見せ合う有里達と正樹。そんな中正樹が有里達に食ってかかる。有里達は「妬まれる必要はない、俺は何も持ってない」そう言うが、正樹は自分が姉や家族に疎まれていること、そして「お前はいいよな!玲子ちゃんに慕われている。俺だって玲子ちゃんのこと…、クソッ!」八つ当たりとも言える正樹の怒りの矛先が、有里達へと向かう。

刀が真っ直ぐ有里達に振り下ろされる。

玲子はその時、白と黒の猫にみちびかれて、あの世とこの世を生きる(操作する?)不思議な生命体を見る。

彼らは玲子に話しかけてくる。有里達と正樹を助けたい?それは簡単なこと。あなたが望んでること。少しこの世界に干渉するだけで変えられる。円環は力を中に閉じ込める。

玲子は勾玉を握りしめて導かれるように電車に乗った。

ストーリー(助けた後)

店の裏へまわると、刀を振りおろそうとする正樹の近くに勾玉を置く。2人はそれに気付き、勾玉を見つめながら「誰だ?誰か…忘れている気がする…」玲子のこと。何となくぼんやりとした記憶。でも、はっきりと思い出すには難しい、そんな2人は亡くなった玲子をいつまでも忘れないように、六地蔵の隣に玲子のお墓を作ることに決めた。

有里達は正樹に切られずに済んだ。

そうか、私は…。もうこの世界にはいないんだね。有里達くんを助け続ける代わりに、私は消える。

感想

この時に、おそらく玲子は神隠しに合うんだろうなぁ。なので散策している夏霧町は玲子が18歳位の時?のまま。夏の、10:10に玲子は消えた。

有里達は助かったけど、結果的に玲子を失ってしまった。

プレイヤーが何者か、また何故神隠しに合っているのか、その答えが分かる章でした。

第六章 はじまり

主な登場人物

☆有里達の祖先

☆玲子の祖先(玲姫)

メインとなる場所

☆夜のお寺

キー

☆なし

ストーリー

時は鎌倉時代。祖先の有里達は武将のリーダーだった。しかし敵軍に攻められ窮地に陥る。そんな中、実は許嫁の玲姫が父の命により、敵軍に指示を出していた事を告白する。「もう争って欲しくない。早く逃げて」玲姫は有里達にそう言うが、有里達は戦おうとする。

敵の火矢が城を攻めてくる。その時、突然の豪雨と共に謎の僧侶を名のる異世界の住人がやってきて、助ける代わりに業を受け続ける、という取引を提案してくる。迷いながらも取引を受ける有里達は敵の襲撃から逃れ、夏霧の町に辿り着くのだった。

しかし最初の犠牲は玲姫だった。玲姫は勾玉を有里達に渡し、裏切り続けていたことを謝罪し亡くなる。

夏霧町が栄え始める頃、徐々に町人たちにその業が降り掛かっていく。どうかこの呪いを自分の代で終わらせたい。そう願い神社に登ると、白と黒の異空間人物が現れ「それは出来ない」と、呪いは末裔まで続き終わらないことを告げられる。

様々な願いを込めて、灯篭流しを行う。玲姫の魂を想って。

感想

来ました!夜パート(´∀`)

初めて夜の夏霧の町を散策することになります。いや~ん、怖い怖い:(ˊ◦ω◦ˋ):誰もいない夜の町とか怖すぎる( ̄▽ ̄;)

この章では、彼らたちの先祖の話、夏霧のはじまりと呪いや神隠しのきっかけとなったストーリーを追っていきました。

てかね!夜ってだけで暗くてよく見えないのに、よりによって山道かいっ!って感じで、懐中電灯もないし(そりゃ無いだろう)真っ暗よ!(笑)

この山道を通ってストーリーを進めていくんだけど

夜はこんな感じに。

はい、あっさりブラックアウト(^^;)

じっと動かず霧玉のありかを探すも、光ってくれずで、泣く泣く一回シャットダウンしてやり直しました。

やり直し、視線を町の方へ向けながら。比較的真っ直ぐな道だけど、山道だからね、高低差や傾斜もあり、足音でトコトコ言ってるの聞くぐらいしか情報なくて、ほんとに前に進んでる?!とヒヤヒヤしながら進めました。ほんとに遭難した人みたいになったわ(笑)

てか足音だけが頼りとか、まさにエネミーゼロ(இдஇ`。) いや、違うか、あれは耳の音か。別に敵が出てくる訳じゃ無いのに、ドキドキハラハラでプレイしました。

ストーリーの解釈は…これで合っていたのかなぁ? 玲姫の魂はこの時から有里達の魂をずっと守ってくって決めていたんだろうなぁ。

第七章 旅の終わりに…

主な登場人物

☆老人の有里達

メインとなる場所

☆六地蔵

キー

☆なし

ストーリー

老人の有里達の意識を追いながら、六地蔵の前まで進む。

有里達は自分の人生を振り返る。全てを失い、ろくでもない人生だったなと。

その時六地蔵の脇にある小さな石を2つ積み上げた祠を発見し、自分は大切なことを忘れているということに気付く。そして深い緑色の勾玉を手に取ると…ふと思い出す。本当に、ろくでもない人生だった…か?

「少年の頃、川に流されて死んでいた」記憶。

「正樹に刀で斬り殺されていた」記憶。

「収容所で脱走計画に乗り、殺されていた」記憶。

「最愛の妻と心を通わすことが出来ず、生涯孤独で生きた」記憶。

「ひとり娘を、電車で亡くした」記憶。

そしてずっとずっと大昔に誰かに言われた言葉の記憶。

誰に言われたのか?思い出せそうで、思い出せない。しかし有里達は、忘れてしまった大切な何かに、ずっと守られてきたのかもしれない、ということに気付くのだった。

感想

この章は、全てのまとめといった感じのショートストーリーでした。解読が難しかったり、自信がなかった箇所も、この最後の有里達の記憶により、一本の線にまとまった感じです。

玲子は有里達を守り続ける使命を全うして、最後消えたのかな? 現世との繋がりがきっかけで、パラレルの世界から現世に戻れたっていう人もいたらしいから、もしこの後有里達が玲子のことを思い出してくれたりしたら、戻る未来もあるのかな。そこまではゲーム内でははっきりしませんでしたね。

時系列

各章の時系列は

①第6章(祖先の有里達)

②第1章(幼少期の有里達)

③第5章(卒業時の有里達)

④第4章(青年の有里達(ボロ雑巾のような風貌))

⑤第3章(中年の有里達(浮浪者のような風貌))

⑥第4章(中年?の有里達(小綺麗な風貌))

⑦第2章(老人の有里達)

⑧第7章(老人の有里達)

かなと思います。第4章は玲子の意識で、途中の有里達の服装が小綺麗になっているので、こんな感じかなと予想。違うかな?(^^;)

内容だけ知りたい方はこちら

意味が分からなかった方や、サクッとストーリーの内容だけ知りたい方向けに、簡単に時系列を整頓してストーリーを紹介したいと思います。

戦国時代の武将のリーダー有里達が、戦を逃れるために、異世界住人と「助かる代わりに、業を末裔まで受ける」という取引を行う。その業を回避する為に、戦国時代の武将有里達の許嫁、玲姫の生まれ変わりの玲子(プレイヤー)が、神隠しに合いパラレルワールドを移行しながら、武将有里達の生まれ変わりの現代の有里達の生涯の不幸(呪い)を、助け続ける。しかしその代償として全ての人に忘れられ、玲子は消えてしまう。各章では、玲子の意識が、生まれ変わりの有里達の悲劇を変える流れが書かれている。しかし、どんなに運命を変えてもらっても、有里達は絶望や虚無感でいっぱいの人生を送るのだった。

お読みいただき、ありがとうございました!!

あっぱれなサスペンス小説でしたな。伏線の連続なので、記憶の取りこぼしもあるかもしれません。細かい説明を省いてしまった所もあります。

格闘がない、ホラーじゃない、オープンワールドスタイル、そして自由に散策できる、といった点が、私の中で求めていたゲームだったので、とても良かったです。⸜(๑‘ᵕ‘๑)⸝*まさかサスペンス小説を読むことになるとは、思いませんでしたが(笑) 途中でストーリー進めるのやめちゃう人もいるよな。この辺は好みだと思います。

このストーリーは、最終的には「大きくは変わらない」って事が言いたかったのかなぁと感じました。 結局は、戦に逃れたとしても、玲子に助けられたとしても、不幸な末路を辿った、と感じていた有里達だった。心の在り方の問題? 玲子を…玲姫を失っていなかったら、有里達の人生も違うものになっていたのかな。(あれ?どっかで同じようなこと書いたぞ!友紀子や!)

グラフィックがほんとにうっとり(´∀`)で、もっと別の街や村も散策したくなってきます♪面白かったです(*^^*)

がな

2人の息子を育てている主婦です。気ままに適当な日常を綴っていきます。上の息子は自閉症です。
子育てブログを目指していたはずが、全然違う方向へ(笑) 好きなことや旅行の事をたくさん書いて、みなさんの情報に少しでも役に立てたらなぁと思います。
こちらのブログはがなママとがなオバの2人で運営しています。
この度レイキ療法始めました!どうぞよろしくお願いします。
お見苦しい記事もあるかと思いますがお付き合いいただけると嬉しいです。

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